ADEL

 

チェコの偉大な指揮者ラファエル・クーベリックが、その名を冠することを唯一認めた室内楽団

チェコの名門 

クーベリック・トリオ KUBELIK TORIO 2007

ヨーロッパ全土で活躍 
     
結成15周年記念 & 武中淳彦/ピアノ三重奏曲「藍のソナタ」初演
(このコンサートは終了しました
 

弦の国チェコから巨匠クーべリックの名を冠した名門中の名門トリオが来日し、その底力を発揮する。しかも、ウィーンで学び“日本の作曲家95”に選手された武中淳彦から献呈されたピアノ三重奏曲「藍のソナタ」の初演を含むセンセーショナルな企画で。メンバーの石川静は、弦の国チェコが育てた世界的ヴァイオリニストである。

本物のアンサンブは長い年月をかけて築きあげられるものである。その点、このクーベリック・トリオは、太鼓判を捺せる。彼らはチェコの室内楽の顔として、各地で本物の素晴らしいアンサンブルを披露してきた。
今回、メインの曲はベートーヴェンの名曲「大公」(ファンにとっては意外?)。乱暴な言い方かもしれないが、同じピアノトリオでもメンデルスゾーンやロマン派のものだったら、即席トリオでも誰でも何とかなる。しかし、ベートーヴェン特に「大公」だけは、そうはいかない。本物のアンサンブルでなければ聴かせられない曲である。
だから、私は敢えてチェコの作品ではなく「大公」を選んだ。名演が期待される   

プロデューサー/成瀬志保

     
 - 2007年11月6日(火)6:45開演
 - 静岡音楽館AOI
 
 - 2007年11月8日(木)7:00開演
 - 第一生命ホール
 

<曲目>
ラフマニノフ (RACHMANINOV):
    ピアノ三重奏曲 第1番 ト短調 「悲しみの三重奏曲」
    RACHMANINOV : Piano Trio No.1 in Gminor “Trio Elegiaque
武中淳彦(TAKENAKA):
    ピアノ三重奏曲 第2番 「藍のソナタ」初演
    Piano Trio No.2 “Sonate in IndigoBlau”
ベートーヴェン(BEETHOVEN): 
    ピアノ三重奏曲 第7番 変ロ長調 作品97 「大公」
    Piano Trio No.7 in B-flat major Op.97 “Archduke”


入場料:

【全席指定】
S 当日¥5,000 前売¥4,500 
★15周年特別券 ¥1,500(前売のみ)
(当日S席以外の座席指定券に引き替えます)


チケット取扱 :
電子チケットぴあ http://pia.jp/t 0570-02-9990
(Pコード 11/6 265-729, 11/8 267-183)
コンビ二/ファミリーマート、サークルK・サンクス
でも直接お買い求めいただけます。

11/6◆TSUTAYAすみや静岡本店1F
      054-251-1233
11/8◆ADEL国際部 03-5976-0770

*未就学児の入場はお断りさせていただきます。
 やむをえない事情により内容に変更が生ずる場合がありますので、
 あらかじめご了承ください。


-

チェコ大使のごあいさつ

 音楽愛好家の皆さま、今回、チェコの室内楽団であるクーべリック・トリオが日本公演旅行を始めるにあたり、一言ご挨拶させていただくことを喜びといたします。今回の公演旅行の演目に、チェコの作曲家の作品は含まれていませんが、この公演は、チェコが音楽において素晴らしい伝統を有する国であることを広く知らしめるとともに、両国の文化交流の発展に大きく寄与するものであります。

 トリオの一員である石川静氏は、わがチェコにおいても非常に著名な音楽家ですが、氏の存在こそが、 チェコの音楽伝統が今なお生きており、今日にいたるまで全世界の一流の音楽家、特に音楽愛好家の多い日本の芸術家の方々に強く語りかけていることの証であります。また、クーベリック・トリオのメンバーが、チェコ音楽の紹介者にして世界的に著名な二人のチェコ人芸術家、ヴァイオリニストであり作曲家のヤン・クーべリック、および息子で指揮者兼作曲家のラファエル・クーベリックの遺産を広める役割を担っていることも忘れてはならないことです。  

 最後に、公演旅行のご成功と、聴衆の皆さんが素晴らしい音楽のひと時を過ごされることを祈念して、ご挨拶とさせていただきます。

チェコ共和国駐日特命全権大使 ヤロミール ノヴォトニー

 
プロフィール

クーベリック・トリオ KUBELIK TRIO

チェコの偉大なる世界的指揮者ラファエル・クーベリック(1914〜1996)が、その父、名ヴァイオリニストのヤン・クーベリックの名を冠することを世界中で唯一認めた名門トリオ。プラハ音楽アカデミーで学んだメンバーにより1992年に結成され、本場ヨーロッパでも数少ない固定メンバーのピアノトリオとして高く評価されている。

ロンドンのヴィグモアホール、ボンのベートーヴェンハウスでデビューを飾り、ヨーロッパ全土で活躍のほか、アジア各地でもツアーを行い、絶賛を博す。その活動は幅広く、モンペリエ音楽祭、ドゥブロニク音楽祭、バルセロナ国際音楽祭、クロアチア音楽際など伝統ある国際音楽祭にも参加。また、ヨーロッパ各地のオーケストラとベートーヴェン、マルティヌー、ヴォジーシェクのトリプル・コンチェルト(三重協奏曲)を演奏するなど、めざましい活躍を続け、チェコ共和国芸術祭(2000年日本ツアー)を経て、2004年にはドヴォルジャークイヤー・チェコ音楽祭に出演し、各地で好評を得る。最近の日本に於いては、コンサートのほか2003年、広島交響楽団定期演奏会でのベートーヴェンの三重協奏曲は、TVでも全曲放映され話題になる。 

録音活動も活発に行い、これまでに、GZ、モニターEMI、エクストンレーベルなどからCD10枚をリリース(ライヒャの世界初録音も含む)。 

結成15周年にあたる今年は、ヨーロッパ各地での公演のほかに今回の日本ツアーおよび11月中旬から南米ツアーも予定されており、今後をますます注目されている実力派アンサンブルである。

<< クーべリック・トリオ命名の由来 >>

 当時、1990年ごろのチェコでは、亡命後、故郷の地を踏むことのできなかった幻の伝説的指揮者ラファエル・クーべリックが、ビロード革命後、数十年ぶりに故郷へ凱旋帰国。チェコフィルの指揮台に立ち、プラハの春音楽祭での「わが祖国」は、歴史に残る熱狂的な名演となり、国内外の音楽界にセンセーショナルな影響をもたらした。
  自由を取り戻したチェコの人々は、生きるためのエネルギーを惜しむことなく発散し、音楽家達は、ラファエル・クーベリックのカリスマ性と、その崇拝される人間的なスケールの大きさに身近に触れることができた。
 
  ピアノトリオを結成にするにあたって、クーべリック氏の教えを受けたいという願いは、その熱い活気のの漂うプラハの街では、ごく自然なことでした。
  「若い音楽家を育てよう、長年経験、体験してきたことを将来の楽壇を担うミュージシャンに直接伝授したい」という姿勢を貫き、誰とでも嫌な顔ひとつせずに、応対してくださるクーべリック氏の偉大さに心を打たれ、チェコの弦を代表する父上、名ヴァイオリニスト、ヤン・クーべリック氏のお名前を拝借して、トリオの活動をスタートさせたいことをお伝えしたところ、快く承諾してくださったので、「クーべリック・トリオ」と命名。
氏は、将来を担う若い音楽家の卵に対し、家族の一員と等しい温かい応対で抱擁してくださり、そのオーラは一生忘れることのできない。貴重な感動の瞬間でした。」

石川 静(ヴァイオリン) Shizuka Ishikawa (Vn)

東京生まれ。14歳でプラハの国際ラジオコンクールで優勝、中学卒業の1970年からチェコ政府より奨学金を得プラハ音楽アカデミーに留学。1972年ヴィニヤフスキー国際コンクール第2位を獲得し、世界的に注目される。翌1973年にチェコ・フィル共演してデビュー、大成功をおさめ、以来ヨーロッパ各国で活躍。エリザベート王妃国際コンクール、クライスラーコンクールなど、多数の著名なコンクール入歴を持つ。 

チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン国立歌劇場管弦楽団、ゲヴァントハウス管弦楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニーをはじめ、世界有数のオーケストラと共。NHK交響楽団、日本各地のオーケストラからも度々招かれる。また、プラハの春国際コンクール、日本音楽コンクール などの審査員も務める。芸術選奨新人賞(1976)、芸術祭最優秀賞(1979)受賞。

 
石川 静
-

カレル・フィアラ(チェロ) Karel FIALA(Vc)

プラハ音楽アカデミー卒業。ヴィオッティー国際コンクール、ベッリーニ国際コンクール優勝。オーストリア、クロアチア、ドイツ、スイス、イタリア、フランス、スペイン、ルクセンブルク、ロシア、およびアジア、南アフリカ各国で演奏すると共に、ソリストとしてプラハ交響楽団、モラヴィア交響楽団、北ボへミア・フィルハーモニーほか、数々の室内合奏団とチェロ協奏曲を共演。 また、チェコ古典作曲家の作品発掘に情熱を注ぎ、ライヒャ、ヴラニツキー、J.フィアラなどの作品をCDに収録している。

 
カレル・フィアラ
-

クヴィタ・ビリンスカ(ピアノ) Kvita BILYNSKA(Pf)

11歳でウクライナのルヴォフ・フィルハーモニーとモーツァルトの協奏曲で華々しくデビュー。ケルン国際コンクール、ザラゴーザ国際コンクール、シンシナティ国際コンクールに入賞。 ソリストとして、プラハ交響楽団、プラハ放送交響楽団、ブルノ国立フィルハーモニーなどとベートーヴェン、ブラームス、ラフマニノフのピアノ協奏曲を共演。ヨーロッパ各地、アジア、アフリカ、アメリカ合衆国でソロリサイタルを開く。1991年より、恩師カメニーコヴァー教授のクラスを継ぎ、プラハ音楽アカデミー教授として後進の指導にもあたる。

 
クヴィタ・ビリンスカ
【クーベリック・トリオ全日程】 詳細はこちら
10/24(水)北島町立創世ホール(徳島)◆10/28(日)高知市文化プラザ10/30(火)京都コンサートホール(小)
◆11/6(火)静岡音楽学館AOI◆11/8(木)第一生命ホール(東京)

-

お問合せ : ADEL国際部 03ー5976−0770  本部044−854−7625
主催・招聘・企画 : ADEL(アーデル)国際部 TEL:03-5976-0770 FAX:03-5976-0771
後援 : チェコ共和国大使館 日本弦楽指導者協会 
音のオアシスは、第一線級の優れたアーティスト&ADELの魅力ある企画・制作により、
クラシックファンの開拓を目指します。