ADEL 音のオアシス(R)2008

 

15歳で単身プラハ音楽アカデミーへ招待留学、弦の国チェコが育てた世界的ヴァイオリニスト

石川静ヨーロッパデビュー35周年記念ガラ・コンサート

 

プロフィール

石川 静(ヴァイオリン) Shizuka Ishikawa (Vn)

 東京生まれ。4歳の時からヴァイオリンを始め、鷲見三郎氏に師事。14歳でプラハの国際ラジオコンクール(コンチェルティーノ・プラガ・コンクール)に参加し、見事優勝を飾る。中学卒業の1970年からチェコ政府より奨学金を得プラハ音楽アカデミーに留学し、ホロウニョヴァー女史に師事。1972年にはヴィニヤフスキ国際コンクール第2位を獲得し、世界的に注目される。翌1973年にチェコ・フィルと共演してデビュー、大成功をおさめ、以来ヨーロッパ各国で活躍。
  1976年エリザベート王妃国際コンクール入賞。その秋には「チェコスロバキア音楽祭」でチェコ・フィルのソリストとして日本デビュー。同年、芸術選新人賞を受賞。1977年秋には東京都交響楽団のヨーロッパ公演のソリストに選ばれる1979年9月、クライスラー・コンクール入賞。10月には再びチェコ・フィルのソリストとして帰国。同フィルと共演のほか、リサイタルを開催し、このリサイタルでは芸術祭優秀賞を受賞。
   1985年の日本フィル・ヨーロッパ公演のソリストとして絶賛を浴びる。1986年には、サンクトペテルブルク・フィル(旧レニングラード・フィル)とサンクトペテルブルク、東京、仙台を公演し、好評を博す。その後もチェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン国立歌劇場管弦楽団、ゲヴァントハウス管弦楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニーをはじめ、世界有数の著名オーケストラと共演。NHK交響楽団、日本フィルなど日本各地のオーケストラからも度々招かれる。ノイマン、スメターチェク、コシュラー、ヤンソンス、スイットナー、マリナーなどの著名な指揮者とステージを共にする。共演した指揮者は100人以上、石川静のレパートリーは、協奏曲だけでも60曲におよぶ。

 プラハの春音楽祭、ワルシャワの秋音楽祭、ザグレブ音楽祭、ヘルシンキ音楽祭、バルセロナ音楽祭、クロアチア音楽祭など世界の名だたるフェスティバルに出演。また、プラハの春国際コンクール、日本音楽コンクール などの審査員も務める。
  1997年からは、チェコの名門「クーベリック・トリオ」に参加し、室内楽の分野にも活動の場を広げている。プラハ、ウィーンを拠点にヨーロッパ中心に幅広く活躍。現在プラハ在住。
  録音活動も活発に行い、1987年チェコのスプラフォンよりリリースのミスリベチェクの全曲録音は、ゴールデンディスク賞を受賞。その他、モニターEMI、ハーモニア・ムンディ、GZ、LOTOSなどのレーベルから多数のCDがリリースされている。石川静は、弦の国チェコが育てた世界的ヴァイオリニストであると同時に、日本を代表する実力派ヴァイオリニストとして高く強評価されている。

 
石川 静
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クーベリック・トリオ KUBELIK TRIO

チェコの偉大なる世界的指揮者ラファエル・クーベリック(1914〜1996)が、その父、名ヴァイオリニストのヤン・クーベリックの名を冠することを世界中で唯一認めた名門トリオ。プラハ音楽アカデミーで学んだメンバーにより1992年に結成され、本場ヨーロッパでも数少ない固定メンバーのピアノトリオとして高く評価されている。

ロンドンのヴィグモアホール、ボンのベートーヴェンハウスでデビューを飾り、ヨーロッパ全土で活躍のほか、アジア各地でもツアーを行い、絶賛を博す。その活動は幅広く、モンペリエ音楽祭、ドゥブロニク音楽祭、バルセロナ国際音楽祭、クロアチア音楽際など伝統ある国際音楽祭にも参加。また、ヨーロッパ各地のオーケストラとベートーヴェン、マルティヌー、ヴォジーシェクのトリプル・コンチェルト(三重協奏曲)を演奏するなど、めざましい活躍を続け、チェコ共和国芸術祭(2000年日本ツアー)を経て、2004年にはドヴォルジャークイヤー・チェコ音楽祭に出演し、各地で好評を得る。最近の日本に於いては、コンサートのほか2003年、広島交響楽団定期演奏会でのベートーヴェンの三重協奏曲は、TVでも全曲放映され話題になる。 

録音活動も活発に行い、これまでに、GZ、モニターEMI、エクストンレーベルなどからCD10枚をリリース(ライヒャの世界初録音も含む)。 

結成15周年にあたる昨年2007年には、ヨーロッパ各地での公演のほかに日本ツアーおよび南米ツアーを行い、今後をますます注目されている実力派アンサンブルである。

<< クーべリック・トリオ命名の由来 >>

 当時、1990年ごろのチェコでは、亡命後、故郷の地を踏むことのできなかった幻の伝説的指揮者ラファエル・クーべリックが、ビロード革命後、数十年ぶりに故郷へ凱旋帰国。チェコフィルの指揮台に立ち、プラハの春音楽祭での「わが祖国」は、歴史に残る熱狂的な名演となり、国内外の音楽界にセンセーショナルな影響をもたらした。
自由を取り戻したチェコの人々は、生きるためのエネルギーを惜しむことなく発散し、音楽家達は、ラファエル・クーベリックのカリスマ性と、その崇拝される人間的なスケールの大きさに身近に触れることができた。

ピアノトリオを結成にするにあたって、クーべリック氏の教えを受けたいという願いは、その熱い活気のの漂うプラハの街では、ごく自然なことでした。
「若い音楽家を育てよう、長年経験、体験してきたことを将来の楽壇を担うミュージシャンに直接伝授したい」という姿勢を貫き、誰とでも嫌な顔ひとつせずに、応対してくださるクーべリック氏の偉大さに心を打たれ、チェコの弦を代表する父上、名ヴァイオリニスト、ヤン・クーべリック氏のお名前を拝借して、トリオの活動をスタートさせたいことをお伝えしたところ、快く承諾してくださったので、「クーべリック・トリオ」と命名。
氏は、将来を担う若い音楽家の卵に対し、家族の一員と等しい温かい応対で抱擁してくださり、そのオーラは一生忘れることのできない。貴重な感動の瞬間でした。」

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カレル・フィアラ(チェロ) Karel FIALA(Vc)

プラハ音楽アカデミー卒業。ヴィオッティー国際コンクール、ベッリーニ国際コンクール優勝。オーストリア、クロアチア、ドイツ、スイス、イタリア、フランス、スペイン、ルクセンブルク、ロシア、およびアジア、南アフリカ各国で演奏すると共に、ソリストとしてプラハ交響楽団、モラヴィア交響楽団、北ボへミア・フィルハーモニーほか、数々の室内合奏団とチェロ協奏曲を共演。 また、チェコ古典作曲家の作品発掘に情熱を注ぎ、ライヒャ、ヴラニツキー、J.フィアラなどの作品をCDに収録している。

 
カレル・フィアラ
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クヴィタ・ビリンスカ(ピアノ) Kvita BILYNSKA(Pf)

11歳でウクライナのルヴォフ・フィルハーモニーとモーツァルトの協奏曲で華々しくデビュー。ケルン国際コンクール、ザラゴーザ国際コンクール、シンシナティ国際コンクールに入賞。 ソリストとして、プラハ交響楽団、プラハ放送交響楽団、ブルノ国立フィルハーモニーなどとベートーヴェン、ブラームス、ラフマニノフのピアノ協奏曲を共演。ヨーロッパ各地、アジア、アフリカ、アメリカ合衆国でソロリサイタルを開く。1991年より、恩師カメニーコヴァー教授のクラスを継ぎ、プラハ音楽アカデミー教授として後進の指導にもあたる。

 
クヴィタ・ビリンスカ

 

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